何歳までがんばってこの会社で働くのか

紀美子さんが勤めているのは、誰もが知る有名企業です。大学を卒業して入社して以来、総合職としてずっと勤めてきました。

ですが昨今、バブル前後に入社した社員たちは、会社から激しい肩たたきやリストラに遭っており、同期の男女もすでにたくさん退職しています。紀美子さんはそれでも、がんばって仕事を続けてきました。まだ会社でやれることがある、やりたいことがある、と思ってきたからです。

そこへ、会社が65歳定年を導入しました。60歳を過ぎると、給料はそれまでの3割~4割ほどに減る、と職場の先輩から教わりました。それでも業務量は変わらず、職務内容も変わりません。

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ストレスとプレッシャーと責任感は同じまま、給料だけが下がる。そうまでして勤め続けるのか、何歳までがんばってこの会社で働くのか、いま、紀美子さんは迷っています。