アグー豚への愛情と誇り
アグー豚は600年の伝統を持つといわれていますが、成長が早い別の品種との交配が進んだことや、太平洋戦争の影響で一時は絶滅の危機に陥りました。その後、アグー本来の姿に戻す研究が重ねられ、いまでは純血に近い300頭ほどが登録され、新たな命が生まれています。
「いい肉を作るには、いい餌を与えないといけない。できるだけ県内で取れるものを使っています。肉の味も変わるしね」という明さんが与える餌は、与那国島の石灰サンゴとサトウキビの糖蜜。それに地元のビール酵母を混ぜて与えているそうです。アグー豚をずっと育ててきた誇りが感じられます。
息子の崇さんも「アグー豚は沖縄の財産なので、100年先も200年先も続けていけるように守り育てていきたい」と胸を張りました。