花を飾りたいと思う自分でいられるか

次に、私が実践していることをご紹介しましょう。まずは部屋の「整理整頓」です。はじめは面倒に思うかもしれませんが、片づいたあとの爽快感、達成感はモチベーションをぐんと上げてくれます。

先日、教授室をきれいに整理したところ、やる気がみなぎってきました。部屋を片づけて「花の一輪でも飾ろう」と思えたら、自律神経のバランスが整っている証拠。環境を整えると心に余裕が生まれ、自律神経も安定しますので、ぜひ取り組んでみてください。

次に、人間関係の見直し。若い頃は多くの人から学びを得る時期ですからある程度のつき合いは必要ですが、シニア世代ともなればストレスを感じるつき合いを無理にする必要はありません。これからは本当に大切な人とのつき合いの中で、ご機嫌に過ごすことが大事なのです。

そして、新しいことへの挑戦。私は英語の学び直しをすることにしました。イギリスの病院に勤務していた時期もあり、英語ができないわけではありませんが、今あらためて学び直すことにワクワクしています。

この「ワクワク感」は、自律神経を活性化させるのに大変効果的。「もう年だから」と尻込みせず、今日が人生でいちばん若いわけですから、挑戦しないのはもったいない。

ほかにも、毎日の暮らしの中でできる、自律神経を整える習慣をいくつか後編でご紹介します。楽しみながらやってみてください。

<後編につづく

【関連記事】
専門医が教える、自律神経を整えて陽気になる5つの習慣「午前中は頭を使い、午後は掃除」「心休まる空間を持つ」「〈ホワイト刺激〉で幸せホルモンを」
小林弘幸 上司に認められない…でもそれって大事なこと?人生は「本当に大事なこと」と「どうでもいいこと」を切り分けられるかで決まる
小林弘幸 人生は結局「不遇な時期をどう過ごすか」で差がつく。流れが悪いときほど大石内蔵助のように「こっそり、ひっそり準備」が正しい