なぜか、ものをもらいやすい体質です
今回の作品でも描きましたが、僕はものをもらいやすい体質です。お米、渋柿、鹿の角、炊飯器や冷蔵庫といった家電や、モンゴルロケでお世話になったご家族からは高級そうな絨毯も。なぜなのか、その理由はよくわかりませんが、やっぱり「何か足りない」感じがあるのかもしれません。見た目も痩せているので、「食べていないんでしょ」って、絶対言われるし(笑)。とくに、若い頃は今ほど収入もなかったので、「何かあげなきゃ」って周囲の方に思わせる空気を自然と醸し出していたんでしょうね。
もらって嬉しかったのはお米です。お笑いの舞台を見に来てくれたお客さんがくださって。持って帰るのは大変でしたけど、こんなに重いものをわざわざ持ってきてくれたことが本当にありがたかった。
反対に、困ったのはピアノです。当時出演していた『進ぬ!電波少年』というバラエティ番組のプロデューサーが引っ越しをするときに、「これ、全部やるよ」と、大量の不用品を勝手に僕の家に運び入れ(笑)、その中に電子ピアノと五段飾りのお雛様があったんです。お雛様は僕よりも女の子のもとにあるべきと思い、ネットオークションで売ってそれなりの値段がつきましたけど、ピアノはずっとうちにあったまま。結局、テーブル代わりに使っていました。