見かけの違い

それは、カバーストーリーに惑わされたためです。

要塞問題は軍事問題であり、放射線問題は医療の問題です。両者のテーマは、まったく異質であり、かけ離れたものです。そこで、つい私たちは、両者を別物、無関係なものと思い込んでしまうのです。

これほどカバーストーリーが違っていれば、無理もないような気もします。しかし、そうは言っても、カバーストーリーがよく似ていなければ学びを活かせないというのでは困ります。これは、応用が利かないということに他ならないからです。

私たちが直面する日常の問題には、「見かけはそれぞれ違っている」ものが多いため、カバーストーリーにばかりとらわれていたのでは、経験から学んだことが活かせません。

見かけの違いに目を奪われずに知識を応用する力こそが、必要になってくるのです。