(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
周囲の人のネガティブな発言や自分勝手な行動に心をかき乱されると、前向きな気持ちを保つのは難しいもの。そんな相手とのコミュニケーションをスムーズにし、毎日を穏やかに過ごす練習を始めましょう(構成=村瀬素子 イラスト=すぎやままり)

2よりつづく

【Case3】無神経な隣人が迷惑です

隣の家のご婦人は、頻繁に野菜のおすそ分けを持ってきては長々と世間話をしていきます。やんわり断っても、「遠慮しないで」と聞く耳持たず。居座られるのが迷惑だと伝えたいけれど、波風を立てたくなくて…… (61歳・会社員)

《断る理由は具体的に》

こういう無神経なタイプはこちらの都合を考慮してくれないので、物理的に遮断するのが一番。できるだけ具体的に断るようにしましょう。

いつものように隣人が長話を始めそうになったら、相手の好意を受け取りつつ、「ごめんなさい。急いで夕飯の準備をしなければいけないの」と簡潔に伝えて。

また、日頃から「平日は仕事が忙しいから、土曜日の15時から16時までなら」と、対応できる時間帯を伝えておくのもいいですね。

そして、それ以外の時間に家に来ても絶対に出ないこと。おそらく隣人は、あなたが話を聞いてくれるからおすそ分けを持ってくるのだと思います。話せないとわかれば、頻繁には来なくなるでしょう。

ご近所づき合いは密になりすぎると煩わしいものです。隣人とはいえ、ベッタリつき合う必要はありません。相談者には仕事もあり、趣味やほかの友人関係もきっとあるはず。それらを充実させて、隣人のことは〈余分な人間関係〉と考え、あまり気にしないことです。