健康診断書

次に、学校へ提出する健康診断書を発行してもらわなければなりません。

かかりつけ医はあるのですが、個人医院ゆえ、必要な診断項目すべての検査はおこなえない。そこで、初めて行く総合病院へ問い合わせの電話をします。

「学校に提出する健康診断をお願いしたいのですが」

「はい、大丈夫ですよ。おいくつの方ですか?」

「71歳です」

「えっ!?」

電話に出た受付の女性は、しばらく絶句した後。

「いったいどこに出すんですか?」

「お笑いの学校です」

「えーっ!」

再び驚かれた。

でも健康診断は問題なく受けられるとのことで、予約して後日検査に行きました。

『ひまができ 今日も楽しい 生きがいを - 77歳 後期高齢者 芸歴5年 芸名・おばあちゃん』(著:おばあちゃん/ヨシモトブックス)

担当してくれたのは50代くらいのベテラン医師でしたが、私のようなケースは初めてだったらしく……。

「(医師のコメント欄に)どこまで書いていいのか分からない」

それはそうですよね。だって70代なんて、どこかしら身体に不調があるに決まってるんだから。

でも、血圧が多少高いことや膝の手術歴があることが入学取り消しの理由になるのだけは避けたい。

そこで、「いつもかかりつけ医に診てもらっていますから診断書には余計なことを書かないでください」と先生にお願いしたら、書き方を配慮してくださいました。

ただ、お笑いの学校に行くとも伝えてあったので、最後に冗談交じりに言われましたよ。

「念のため、認知症の検査もしておきますか?」って。