在留外国人の増加
東京都では同様の調査を2021年にも行なっていますが、今回の発表(2023年)では予測値を修正して、ピークをやや先送りしています。
その理由は、在留外国人の増加です。
コロナ禍で一時的に減少したものの、在留外国人は2022年で58万1112人、前年比で6万3230人も増加しています。【図参照】
つまり、東京都の人口増を支えているのは在留外国人なのです。このことはあまり知られていません。
したがって、都心に集まる人たちの属性を理解し、どこにどのような人たちが集まるかを考えないと、短絡的に都心部のマンションは必ず値上がりするという結論にはならないのです。
特に、35年におよぶ住宅ローンを借りて、超高額マンションを購入することは慎重でなければなりません。
今から35年後は2059年、東京都の人口は1200万人台に落ち込んでいることが前提になります。それでも資産価値を保ち続けるエリアを見定めるべきなのです。