劣等感があるから向上心をもつ

劣等感を抱き、「不完全である」「弱い」「安全ではない」からこそ、人は目標を設定するものだ。

生まれてすぐの頃であっても、主張し、親の注目を自分に向けようとし、親からのケアを強いる傾向がある。赤ん坊のこの行為は、人の「認められようと努力する」という行為の最初の兆候ともいえる。

人は、劣等感に刺激されて向上心をもつ。成長したいと願い、そしてそのために努力しようとする。

『人間知の心理学』より

『超訳 アドラーの言葉』(著:岩井 俊憲/ディスカヴァー・トゥエンティワン)