紫苑さん「お金が貯まる人と貯まらない人の一番大きな違いは、収入の多寡ではありません」(写真:『73歳、月5万円でますます快適! 「ちょうどいい」を自分で創る ごきげんプチプラ生活』より)
2024年1月に、年金額が昨年度から2.7%引き上げられましたが、物価高もあり、将来に備えてお金を貯めたくてもなかなか貯まらない…と悩む方も多いことでしょう。そこで今回は、年金月5万円でも楽しく暮らすブロガー・紫苑さんに、節約術やお金との向き合い方を教えていただきました。紫苑さんは「お金が貯まる人と貯まらない人の一番大きな違いは、収入の多寡ではない」と言っていて――。

「収入が増えれば貯金も増える」は本当?

お金が貯まる人と貯まらない人の一番大きな違いは、収入の多寡ではありません。

収入が増えればもっと貯金できるはずと思いがちですが、実はほとんどの人が「もう少し収入が増えればなあ」と思っています。

「支出は収入の額にまで膨らんでいく」という法則があります。

今、あなたが15万円の年金をもらっていて「15万円で暮らすのはキツいなあ」と感じていたとします。

でも、実は年金20万円の人も同じように「月20万円はキツイなあ」と感じています。

「あと*万円あれば助かるんだけど……」

収入の多い少ないにかかわらず、多くの人がこう感じているんですね。人はもらった収入に合わせて生活する、収入なりにお金を使う傾向があるからです。

支出の額は収入の額に達するまで膨張する

これを「パーキンソンの法則」と言います。

人は収入が多いと、その収入の限度額まで使う、使ってもいい、使わなきゃと思い、実際使ってしまうということです。