選択の煩わしさ

無料サービスが多くの人の興味を引くのは「無料だから」の魅力以上に「選択の面倒さ」と「好奇心」が作用しているようです。

プチプラ節約生活を実行するなかで楽になったことの一つは、「選択の煩わしさ」がかなり減ったことです。

使う色や質を限定することで、選ぶ手間がかなり少なくなり迷う時間やエネルギーが抑えられました。

一般的には、「無料」という言葉をみると、まずは試してみようかとの心理が働きます。迷いがなくなり、ハードルが低くなるのです。

節約生活を始めて、毎月掛け金を払っていた保険を解約するために「無料相談の窓口」に何回か相談に行きました。

そのときはすでに「絶対解約。ほかの保険にも入らない」と決めていたので、当時の保険を解約して、その解約金で「お得な投資」を勧められたときも、きっぱりと断ることができました。

人が働いている限り「無料奉仕」はあり得ません。どこからかお金が出ているのは当然です。

では、そのお金はどこから出ているのか? それを考えれば、無料の仕組みが見えてきます。

※本稿は、『73歳、月5万円でますます快適! 「ちょうどいい」を自分で創る ごきげんプチプラ生活』(廣済堂出版)の一部を再編集したものです。

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73歳、月5万円でますます快適! 「ちょうどいい」を自分で創る ごきげんプチプラ生活』(著:紫苑/廣済堂出版)

『71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活』がベストセラーとなった著者。

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