自分と相手の価値観は同じだと思い込んでいる

たとえば、こんな経験はありませんか?

精一杯ほめたのに反応が悪くて損をした

「適当にやって」と上司の指示がわかりづらくて困った

「ありがとう」の一言がなくてがっかりした

ちょっとしたことだけど、期待通りの言葉や反応をくれない相手に不満を抱いてしまう。そんなことが日常にはたくさんありますよね。

人間関係の中で不平不満が湧き起こるとき、実は原因は相手の性格にあるのではなく、自分と相手は「同じ」だという思い込みにあることが多いのです。

『性格が合わないんじゃなくて話がかみ合っていないから』(著:稲場真由美/WAVE出版)

さきほどの例でモヤッとするのは、

「大げさにほめられたら、誰でも嬉しいでしょ」

「仕事は細かく指示されたほうが進めやすいはずだ」

「こまめに『ありがとう』を言うのが当たり前だよね」

こんなふうに自分と相手の価値観は同じだと思い込んで、コミュニケーションをとってしまっているからなんですね。