養老保険を解約し、ピアノに挑戦
今回のエッセイは、猫1匹と暮らす私の普段の日常生活を綴ったもので、驚くような事件は何も起こりません。その中で一番大きな出来事と言えば、ピアノを習い始めたことでしょうか。かねてから「楽器が弾ける人生は楽しいに違いない」と憧れていました。
ウクレレやクラリネットを習ったこともありますが、どれもなかなか続かない。でも、ピアノを買ってしまえば、もうやるしかない状況になるに違いない、と。家の中にピアノがあれば嫌でも目に入る上に、高額な買い物ですから放っておくわけにはいかない。(笑)
そこで、思い切ってピアノを買ったんです。満期になった養老保険を解約して(笑)。それに、ちゃんと指先や体が思い通りに動くのはあと何年?と考えたら、「始めるなら、今がデッドライン!」と、飛び込むことに決めました。
近所のお教室に通い始めてかれこれ4年めになります。次のレッスンまでにぜんぜん練習できずに、ヘタクソなピアノを先生に聴いていただくこともしょっちゅうです。
でも、ピアノを始めてから、クラシックのコンサートに行ったり、音楽の授業のときしか触れなかった作曲家の伝記を読んだりして、また別の世界が広がったなと感じています。