「ほのぼの」と「緊張」のバランスをとりながら
ひとり暮らしは仕事が多いです。特に力仕事は大変です。古新聞をひとつにまとめたり、段ボールをつぶして始末したり。
「これ、80歳になってもひとりでできるのかな?」って不安になることも。
でも、仕事が多いいっぽうで、自由なのがいいところ。いざとなれば、積極的にまわりの人に助けてもらったり、いろいろな便利なグッズも活用したりしてなんとかやっていこうと思います。(笑)
この先、できないことが少しずつ増えていくかもしれません。でも、だからといって「ゆっくりと丁寧な暮らし」だけではつまらない。その年齢なりに新しいことにも挑戦していきたいです。
「ほのぼの」だけに偏らず、心身を緊張させてくれる刺激とバランスをとりながら、年を重ねていけたらいいですね。
『茶柱の立つところ』(著:小林聡美/文藝春秋)
コロナ禍前から半分隠居状態、同居の猫とも少々ディスタンスあり気味な関係。
たまに出かけることもあるが、基本的にひとりで過ごす。
事件と呼べるほどのことは何も起きない極めて平穏な日々。
そんな生活の中でふと見つけた「茶柱」のような、ささやかな発見や喜びを綴ったエッセイ集。