2023年、世界選手権の決勝ではカラジンスカヤ選手を果敢に攻めた

テレビで見た リオ五輪の感動

レスリングは7歳年上の兄(勇飛さん。全日本選手権フリースタイル74キロ級元王者。現在は総合格闘家)がやっていたのを見て、自分もやりたくなり、4歳から始めました。それからは男の子をやっつけるのが楽しくて楽しくて。

レスリング以外の遊びをしたいと思うこともあまりありませんでした。母から「もっと女の子らしいことをすれば」などと言われたこともなかったですし。

レスリングという競技は、武器はもちろん、道具をまったく使わない「裸の人間同士の格闘技」であるところが魅力です。やめたいと思ったことは、これまで一度もないんですよ。

「将来、絶対にオリンピックのマットに立つんだ」と決めたきっかけは、中学生の時にテレビで観た2016年のリオデジャネイロ五輪でした。女子48キロ級の決勝で、アゼルバイジャンの選手にリードされて大ピンチだった登坂絵莉(とうさかえり)さんが土壇場で劇的な逆転優勝を飾った。それを観て感動したんです。

最近、その絵莉さんに食事に連れて行っていただきました。憧れの選手といろんなお話ができて、嬉しかったです。