離れていても父の心は「ここ」に

こんな夫は珍しいと思う。わたしはかなり楽させてもらっている野球母であることを自覚しています。
拝む。感謝。ありがとう。

父の握ったおにぎりに応えて、瑛介も連日よく頑張った。
お父さんの厳しい視線はそばになかったが、誰よりも一日の終わりに結果を聞くのを待ち侘びている父を意識してか、ユニフォームと顔じゅう真っ黒になるまで野球をやっている。叱られたり褒められたり、転んだり落としたり、飛び込んだりしている。そういえばこの連休中いろんなポジションを守っていて、母はそのたび「ウソでしょ!?」と肝を冷やしたもんです。

わたしが打席のたびに送る動画を見て、
「手を離すのが早い」
「センター意識して」など送ってきていた父。
その都度ベンチに伝えに行くことは難しいので、わたし一人「ふむふむ」とメッセージを読んでいる。
わたしがセンターを意識してどうする!?
案外野球に入ると親子で会話できるタイミングは少ない。
父も即伝えられないとわかっていて私に送ってくるのかな。やっぱり心は「ここ」にいるんだな、とわたしは思っている。

思いは、つねに。
わかってますよ、瑛介も。
…反抗期だけど。