<最古の駅メロ>は「荒城の月」だった
調べてみると<最古の駅メロ>は、大分県のJR豊後竹田駅(豊後竹田市)の「荒城の月」で、戦後間もない1951(昭和26)年であった。
夭折した天才作曲家、瀧廉太郎(1879-1903)がこの街に一時期、在住し、街に残る城跡を想って書いた曲とされ、市内には記念館もある。
キリシタン文化に鷹揚だったともされる地域で、廉太郎はクリスチャンでもあった。
2023年で没後120年、廉太郎への市民の尊敬の念は変わらない。竹田市は年間を通じ、廉太郎を記念した演奏会やコンクールを行い、なかでも「滝廉太郎記念全日本高校声楽コンクール」は、廉太郎の歌を歌う高校生が全国から集まり、同年で77回目を迎えた。