この明細書が目に入らぬか!?

ケチな男だとわかっていたけれど、どうしても耐えられなくなったのは夫の定年退職後です。「今後はオレが家計を管理する」と、わざわざ買い物にもついてきて「こんな菓子、誰が食うんだ?」(私が食べたいの!)。果ては「生ゴミは圧縮して詰めないと、ゴミ袋代27円のムダ」とゴミの出し方まで注意され、心底うんざり。

そんな夫との関係は、私がヘルパーとして働き始めてから一変しました。5万円程度の月収でも、わが家にとっては大きな現金収入。「生活費の足しに」と2万円を夫に渡し、残りは私が自由に使う。ゴミ出しなどの家事は夫の担当となり、今や立場が逆転しました。

私の「給与明細書」をちらりと見せれば、黄門様のご印籠のように効果抜群。夫の文句も減り、関係良好です。
(54歳・介護ヘルパー)

 

もう一人の「彼」を追いかけて

私が土日出勤も多いパートにいそしんでいるのは、上から目線で文句を垂れる夫とできるだけ離れていたいから。そして一番の目的は、私の韓流王子様に会いに行くためです。

「重要無形文化財級」と言われる彼の美尻を追っかけ、日本公演はもちろん韓国まで足を延ばすことも。旅費やホテル代、それに彼にお会いする以上美容も怠れませんから、エステやネイル代もかなりの額。私の収入はほとんど王子のために使わせていただいております。

その意外な副産物が、夫との関係改善でした。「彼に会えるのは、生活を支えてくれている夫のおかげ」と感謝の気持ちがわき、夫の文句・イヤミも半分は受け流せるように。

子どもからは「お母さんたち、大丈夫?」と離婚を心配されておりますが、大文夫よ。王子様に思う存分会うためにも、離婚はいたしません。
(55歳・学習塾事務職)