心拍数をしっかり上げて歩く

「よくいわれる、一日一万歩や、長時間のウォーキングが優先されると、速度が落ち、結果的に心拍数が十分に上がらない歩き方になってしまうのです。毎日1~2時間歩いているという人は、『運動した気になっている』だけで、あまり効果が出ていないケースが多い。むしろ、長時間の運動でタンパク質がエネルギーとして消費されてしまうため、かえって筋肉が落ちる原因にもなります」

つまり、健康増進のためのウォーキングのポイントは、“歩数”や“時間の長さ”ではなく、“歩くペース”。

「まずは、しっかりペースを上げた歩き方になっているか、自分のウォーキングを見直してみましょう。心拍数でいうと130~150がおおよその目安です。しかし、キツさの感じ方には個人差があり、本人は『ものすごくキツい』と感じても、たいして心拍数が上がっていないケースもあります。そんな失敗を防ぐためには、歩行時の心拍数をリアルタイムで表示してくれる腕時計型の脈拍計や心拍計があると心強いでしょう」