腰パン、私も食べてみたい

とはいえ、私とは孫ほどの年齢差がある子たちですから、授業の合間におしゃべりしていても、知らない言葉がポンポン飛び出してくる。

おばあちゃんの著書『ひまができ 今日も楽しい 生きがいを - 77歳 後期高齢者 芸歴5年 芸名・おばあちゃん』(ヨシモトブックス)

たとえば、「腰パン」。最初に耳にしたとき、「へえ、どんなパンなんだろう?」と思って、「どこに売ってるの。私も食べてみたい」って言ったら、ゲラゲラ笑われました。

でも、それもまた一興です。笑いながらも、「あのね、腰パンっていうのはズボンを腰までズリ下げて履くファッションのこと」ってみんなが教えてくれるから。

私たちくらいの年代になると、若い人にものを尋ねるのは恥ずかしいという人も多いでしょう。でも、知ったかぶりをしたところで、どうせ化けの皮がはがれちゃうんだから、「それは何? 教えて」と先に皮をはがしておけばいいんです。

私は偉くもないしプライドもない。だから、平気で「教えて」って言えちゃうのかもしれません。