(撮影◎本社 奥西義和)
71歳で吉本の芸人養成所であるNSC(吉本総合芸能学院)に入学。お笑い芸人となった「おばあちゃん」。77歳となった現在、芸歴5年の「新人」として月に3回、東京・神保町にあるよしもと漫才劇場の舞台に立っています。過去には乳がんや卵巣がんを患った経験もあり、NSC在学中には夫の看病や実兄の介護に追われたことも…。それでも夢を諦めず、いまや“国民的おばあちゃん”として人気に。いったい何がそのパワーの源になっているのでしょうか。これまで歩んできた道のりを振り返りつつ、いくつになっても人生を楽しみながら過ごす秘訣を伺いました。(全3回/第2回。構成◎内山靖子 撮影◎本社 奥西義和)

若い世代からたくさんのエネルギーをもらって

吉本の芸人養成所であるNSC(吉本総合芸能学院)に入学して、若い子たちに囲まれて勉強する生活はとっても楽しかったですよ。

「今どきの若者は…」って、高齢者は眉をひそめてばかりですけど、NSCに通っている若者たちは本当に素晴らしい! 

売れるか売れないか、将来の保証もない。そんな中で、それでも「芸人になりたい」という夢を持って必死に勉強している。

親に反対されたり、それこそ3食満足に食べられない生活をしている子もいます。だけど、みんな自分の夢をかなえるために精一杯頑張っている。そのエネルギーたるやハンパじゃない。

そんな彼らからたくさんのエネルギーをもらうことができました。