休場力士が増えないで欲しい

5月2日の横綱審議委員会による稽古総見は一般公開されて、私は見に行った。申し合いで、前頭4枚目・王鵬が積極的に見えたが、初日から4連敗。ところが王鵬は、6日目の結びの一番で霧島を、7日目の結びの一番では同期入門の豊昇龍に勝利した。8日目もと思ったが、攻防の末、琴櫻に敗れた。琴櫻の祖父は53代横綱・琴櫻、王鵬の祖父は48代横綱・大鵬だ。2人の今後の頑張りに期待したい。

稽古総見(5月2日、両国国技館)での幕内力士の申し合いの様子。右端が注目の大の里(写真提供◎しろぼしさん 以下同)

先場所、110年ぶりとなる新入幕での優勝を、ちょん髷姿で果たした尊富士は足首の怪我で、初日から休場。

これ以上、休場力士が増えないで欲しい。

幕内から8年ぶりに十両に下がってしまった人気の遠藤は、ただ一人8連勝だ。4月27日に大相撲所沢場所に行き、花道を帰って来る遠藤を間近で拝見した。かなり前だがNHKのアナウンサーが、肌が白くて綺麗な力士を「御所人形のような」と表現したのを思い出した。遠藤は相撲も美しいが、33歳にして「御所人形」のように美しかった。十両優勝して、幕内に戻ってきて欲しい。