共同養育のメリット

 離婚したいほど憎い相手は、子どもにとっても悪い影響を与える人なのでは?と思うかもしれませんが、子どもにとって唯一無二の親であることは変わりません。もちろん、妻や子どもへの虐待などがある場合には例外として、共同養育のメリットを挙げていきましょう。

(画像提供:illust AC)

 

<子どもにとってのメリット>

・両親からの愛情を受け続けられる

子どもは親の離婚でただでさえダメージがあります。加えて「自分のせいで離婚してしまったのか」「もう会えないのかな」と不安に思う子どもも少なくありません。引越しを余儀なくされたり友達と別れたり、環境の変化も子どもにとっては大きなストレス。それでも環境が変わっても別居親と変わらず関わりが持てていれば、喪失感も最低限に抑えることもできます。

・さまざまな体験

男親女親それぞれと関わることで、子どもは多くの体験を得ることができます。片方の不得意分野の補完など、両方の親と一緒に過ごすことで子どもの知識や学びの経験は増えていきます。いつも同居親とふたりで過ごす日常よりも刺激もあるでしょうし、なにより子どもが楽しい時間を過ごすことは健やかな成長を促す大事な機会になります。別居親から教えてもらうという経験は、習い事で穴埋めできることではありません。

・よりどころが2拠点ある

たとえば、同居親と喧嘩するなど居心地が悪くなってしまったという場合に、もうひとつの家があることや、なにか困ったことがあれば駆け込むことができる相手がいるというのは、子どもにとっての安心につながります。また、よりどころがふたつあることによって、ひとりで過ごす時間も少なく済み、留守番や孤食といった孤独感を少なくできるメリットもあります。