言語化するための具体的な方法

では、どうやって人生の目的を言語化していくのか?

「言語化」と聞くと難しそうですが、つまりは「どんな人生だったら満足か」を満たす項目を言葉にしてみるということです。

(写真提供:Photo AC)

「やりたいこと100リスト」を書いたことはありますか? 手帳術の一環としてよく使われている手法です。

『人生の100のリスト』ロバート・ハリス著(講談社刊)が出版された2004年あたりから活用されているようです。

私は毎年、年末から翌年の年始にかけて新しい手帳を開き、「やりたいこと100リスト」を書いています。

これを書き始めてから、人生の目的の形が見え始めました。

最初は全然書けません。30個くらいで止まります。それでも毎年書くのです。

・なんでもいいから書く……「ぼーっと過ごしたい」でもOK。

・一気に書かない……急には思いつかないので、のんびり1カ月くらいかけて書く。

・似たことを書いてもOK……運動したい、走りたいなど。

書き始めてから10年くらい経っていますが、年を追うごとに具体的に言語化できるようになりました。

・初年度……「海に行きたい」
・現在……「**島の**ビーチに8月に行きたい」(具体的になっていく!)

この「やりたいこと100リスト」から人生の目的を具体化していく方法として、まずはリストの中でジャンルが似ているものに同じ色のマーカーを引いたり、丸をつけたりして色分けします。

そうすると、「あれ? 仕事系は全然ないけど、行き先系がたくさんあるな」「家族系が多くて、ほかの人間関係系があんまりないな」といった気づきがあります。

そのうえで、項目数が少ないジャンルで「ほかにもやりたいことはないかな」と考えてみたり、逆に項目数が多いジャンルで「もっと具体化できることはないかな」と考えてみたりします。

すると、頭の中の問いに答える形で、少しずつ言葉になって出てきます。