目的地を言語化することでたどり着ける
人は、言葉にできないことは意識することができず、行動に移せません。ぼんやりと流れていってしまいます。
「どんな人生を送りたいのか」「どんな時間を過ごしたいのか」を言葉にすることは、人生の目的を決めることにつながります。
カーナビに目的地を入れたら、たとえ道を間違えても、遠回りしても、時間をかければいつかはゴールに到達します。
ところが、目的地が決まっていないと迷走しますし、そもそも発進できないこともあります。
しかし、「人生の目的、どこへ向かいたいかなんて聞かれても……」と、はっきり答えられない人もいます。
環境がどんどん変化しているので、未来の展望を描けない人がいるのも当然です。
その場合は、目的地を入れることができなくても「西に行きたいのか、東に行きたいのか」「行きたいのは海側なのか、山側なのか」、それくらいの方向性は決めておく必要があります。
人生の時間は止まることなく進んでいくからです。
なんとなく毎日を過ごし、なんとなく困難を乗り越え、なんとなく楽しみながら、時間が経ってたどり着いた先は「山」だった。
「いやー、本当は海方面が良かったんだよね」では笑えません(いるよ、意外と)。
「本当はあのときにこうしたかった」と言いながら余生を過ごす人はたくさんいます。
時間は有限であり、かつ巻き戻すことができません。
だからこそ「目的地=どんな人生を過ごしたいのか」を、方向性だけでもいいから言葉にしておく必要があるのです。
つまり、人生の目的を決めるとは「自分が大事にしたいことを言語化する」、もっと言えば「言語化するための時間をつくる」のが最初の一歩です。