変えて欲しくないもの

しかし、大相撲には変えて良いことと変えて欲しくないものがある。

4月27日に大相撲所沢場所に行き、私は横綱の必要性を感じた。

花道の傍に坐っていたら、後方で人の歓声がして、振り向くと、照ノ富士が太刀持ちと露払いの力士を従えて立っていた。腰に締めた純白の綱のなんと美しいこと。照ノ富士は「いくぞ」という顔をして歩き出した。通りすぎるその背中と綱の輪の力強さ、太刀持ちと露払いの力士の凛々しさ。これぞ日本が生み出した様式美だ、海外に誇れる美だと、私は確信。自然と「てるのふじ~い」と叫び、手が痛くなるほど拍手をした。

大の里は大関、そして横綱になれるだろうか?関脇、小結で3場所連続合計33勝が大関昇進の目安と言われるが、12勝の大の里は、そのスタートラインに立ったことになる。

大関の豊昇龍、琴櫻、今場所休場の貴景勝と霧島は、横綱になれるのだろうか?

膝が悪い照ノ富士だけに、この重要な地位と横綱土俵入りという大役を担わせてはいけない。「誰か、横綱になってくれ!」と、心の底から叫びたい。

※「しろぼしマーサ」誕生のきっかけとなった読者体験手記「初代若乃花に魅せられ相撲ファン歴60年。来世こそ男に生まれ変わって大横綱になりたい」はこちら

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