メンタルケアはメディテーションが一番

さて、このコラムでは音楽を軸にみなさんがHappyな生活をしていただく為のヒントなどをお伝えしてきたわけですが40年間に渡り音楽の仕事を続け、素晴らしいミュージシャンたちと音楽を作り、音楽療法や心理学・コーチングを学び、「音」の持つ効果・効用を考えた上で、改めてみなさんに「人生がHappyになるための音楽との付き合い方」をご提案したいと思います。

やはりHappyに生きるためには「心身の健康」がとっても大切です。昨年、私が禅と音楽のコラボイベントをLAとNYで行った時、ざっと合計で200名くらいの方が見えたのですが、みなさん本当に真剣に坐禅に取り組まれていました。その理由としては「未病医療」の意識が強いのだと感じたのです。最近は日本でも鬱などで心療内科に通う方も多いと聞きます。アメリカは通院費が日本とは比べ物にならないくらい高いので、鬱になって病院に行かなきゃいけなくなったら大変!と思っているのです。ですから、メンタルケアにも真剣で、メディテーション・マインドフルネスを当たり前のように行っているのです。

(写真◎フリー素材)

私もメンタルケアに関してはメディテーションが一番効果的であると思っています。とはいえ、メディテーションのやり方がわからないという方も多いと思います。また、やってみても「雑念が止まらない!」という方も多いと思います。その時に役に立つのが「音」です。

本来、メディテーションに音・音楽は不要とされていましたが、実はそうでもないのです。例えば古来より、禅寺で坐禅を組むとき、もちろん音楽を聴かせたりはしていませんでしたが、そこには「自然の音」があったのです。鳥が鳴き、虫の声があり、風のそよぐ音、雨の日もあったでしょう。そこには素晴らしい「自然の音」のハーモニーがあったのです。この「自然の音」の効果はハイパーソニックエフェクトとして環境庁のHPにも掲載されていて、世界的に研究が進んでいるものです。

「自然の音」には聞こえない超高周波が含まれていて、これが前頭葉の血流を上げ、人の健康度を全体的に上げるという研究があるのです。私も今、関西の介護施設で「自然の音」を使った認知症の進行抑制のプロジェクトを行なっています。