キッチンが片づくと、料理時間が短縮される(写真提供:Photo AC)
片づけ本を読み、本に書いてある通りにして部屋がきれいになっても、また散らかるというリバウンドを繰り返すのはなぜか?片づけが日々の習慣に根付く、長続きの秘訣には、意外な発想の転換がありました。1万人の個別相談実績を持つお片づけ習慣化コンサルタントの著書『キッチン「から」片づければ、家は必ずキレイになる!』から、ポイントを厳選してお伝えします。

15分で作れる時短料理が間に合わない、残念なキッチン

毎日、あなたはキッチンに何分くらい立っていますか?
ある調査によると、主婦が料理にかける時間は1日に2時間12分。

そして、75%の人が「料理時間をもっと短縮したい」と答えています。
近年の「時短料理」人気も、料理時間を減らしたい人の多さを示していると言えるでしょう。

料理時間を短縮するためには、段取りを良くすること。
これに尽きます。
そのためにやらなくてはならないのがキッチンの片づけです。

実は、私はお片づけ習慣化コンサルタントになる前の一時期、簡単に作れる時短料理を教えていたことがあります。

その時わかったのが、15分で作れる料理を15分で作れない人が案外多いということ。
料理以外のことに時間がかかってしまう人が多いことでした。

たとえば、棚の上段にある鍋を取るために、踏み台を出して、それに乗って取る。
シンク下の奥の方から、手前のものをかき分けて、重なっているボウルを取り出す。
菜箸を使いたくて探したけれど1本しか出てこない……。

このような動作が重なっていくと、本来なら15分で作れるものが30分かかってしまうわけです。