追い風が吹いていたけれど…

――なかなか紆余曲折が。業界そのものの盛り上がりと関係しているのでしょうか。

雀荘は1978年当時、全国に3万6千店ほどありました。そこがまず麻雀業界のピークと言われています。

それから緩やかに下がっていって、今現在、雀荘の数はおよそ4千店になりました。

麻雀を扱った定期刊行誌も、かつてはマンガ誌なども含めて10誌くらいありましたが、今はうちを含めて3誌ほどに。

雑誌としての変遷。「業界」や「プロ雀士」の動向など、硬派な内容が目立つ

ただし、麻雀をする側に目を向ければ、00年代前半くらいに底打ちした感はあって。

それくらいから、オンラインゲームによる麻雀人口の増加に加え、「健康マージャン」と呼ばれる<お酒を飲まない・タバコを吸わない>健康的な楽しみ方がシニア世代を中心に広まりました。

そこにきて、18年にMリーグができたことでファン層が一気に拡大。勢いを盛り返してきた印象です。

なので、業界の変遷を追ってきた『麻雀界』としても、ここ数年のあいだ、追い風が吹いていました。それもあって15年に月刊化を果たせたわけですが、そこにコロナが冷や水を…という感じです。