二人だけの生活がもたらすストレス

若い頃の結婚というのは、学歴や年収、年齢やルックスといった条件を重視しがちです。

そのせいで、実際結婚してみると、考え方が合わないなあとか、あまり会話が弾まないなあなどと感じることも多いのですが、その一方で、仕事や子育てに割く時間が多いので、多少相性が悪くても、案外なんとかなるものです。

ところが仕事や子育てがひと段落して、二人だけの生活が始まるとそうはいきません。夫婦間の相性の悪さがこれ以上ないストレスをもたらすのです。

だからこそ、60歳あたりを契機に、「第2の人生でも今の夫と一緒にいたいのか」をちゃんと考えるべきだと私は思っています。

とりあえず気心も知れているし、だいぶくたびれてはきたけど、結構物知りで話していて楽しいし、旅行に行くならやっぱり一緒がいいし、というふうに、概ね「イエス」という前向きな結論を出せるのであれば、そのまま夫婦関係を維持していけば良いでしょう。

相手が「楽しさ」とか「幸せ」という見返りを十分返してくれて、かつ、その人に「尽くす」ことが最高の喜びというのであれば、相変わらず「尽くす」ことになったとしても、それなりに意味のあることなのかもしれません。

※本稿は、『60歳から女性はもっとやりたい放題』(扶桑社)の一部を再編集したものです。


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