中学受験は親子一体で臨まなければならない
進路サポートルーム開設と同時に手をつけたのは、保護者への対応です。
中高と小学校の進路指導にかかわった私が実感する両者の大きく違う点―それは、保護者のかかわり方です。
中高生にとっての大学受験は、本人の自覚と意志が何よりも必要になります。親にできることは子どもを励ますこと、そして常に平常心で向き合うことぐらいです。
しかし小学生がチャレンジする中学受験は親子一体で臨まなければなりません。
もちろん、がんばるのは本人ですが、中学受験をするかどうか、そして志望校を決めるのは子どもではなく、それぞれの家庭の教育方針や価値観、そして子どもの性格や能力を見極めて、親が方向付けをするのは避けられない事実です。
そこで、洗足の小学校では、在校生の保護者に向けて、卒業生保護者の座談会を企画しました。
中学受験は、親子一体型のチャレンジであること、また保護者の役割が大きいことを認めたうえで、経験を持つ保護者の話を聞く機会は重要だと考えたのです。