「実は…」
さて、今の事例の中で、反対意見を言ったにもかかわらず、「信頼」されやすい言葉を盛り込んだことに気づいただろうか?
「実は…」
この言葉は「今から本音を言いますよ」というときに使う言葉である。部下に対して「実はね」と切りだして、自分の意見を言うことによって、「本音を話してくれようとしている」というアピールになる。
この出だしだと、単に自分の意見を主張するのとは違い、対等な立場で物事を見ているように感じられないだろうか。
この「実は…」という言葉は、打ち明け話をするときに有効で、これをきっかけにぐんと相手との距離が近づく。
反対意見を述べるとき「でも」を使うよりも、「実は〜〜〜こう思っている」という形で意見を伝えると、「本音で受け止めてくれた」と思い、「この人についていこう!」と「信頼関係」が深まっていく。
※本稿は、『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(著:下間都代子/日本実業出版社)
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