「実は…」

さて、今の事例の中で、反対意見を言ったにもかかわらず、「信頼」されやすい言葉を盛り込んだことに気づいただろうか?

「実は…」

この言葉は「今から本音を言いますよ」というときに使う言葉である。部下に対して「実はね」と切りだして、自分の意見を言うことによって、「本音を話してくれようとしている」というアピールになる。

この出だしだと、単に自分の意見を主張するのとは違い、対等な立場で物事を見ているように感じられないだろうか。

この「実は…」という言葉は、打ち明け話をするときに有効で、これをきっかけにぐんと相手との距離が近づく。

反対意見を述べるとき「でも」を使うよりも、「実は〜〜〜こう思っている」という形で意見を伝えると、「本音で受け止めてくれた」と思い、「この人についていこう!」と「信頼関係」が深まっていく。

※本稿は、『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。


「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』(著:下間都代子/日本実業出版社)

TV、CM、電車や駅で聴く、関西でお馴染みのあの声の“プロ中のプロ”が、信頼される「声」と「話し方」のスキルを初公開!

“秒”で信頼される【シンプルなのに効果的】な方法を教えます。