シリーズ累計178万部、佐藤愛子さんの大人気エッセイが映画化!『九十歳。何がめでたい』が6月21日から全国公開です。主演を務めるのは、2023年に90歳を迎えた草笛光子さん。エネルギッシュかつチャーミングな、等身大の佐藤愛子さんを演じます。作中には、娘・杉山響子さんと孫・桃子さんとの間で長年続いた”年賀状”を送り合うシーンも。映画では響子さんは真矢みきさん、桃子さんは藤間紫さん孫にあたる藤間爽子さんが演じています。今回は、響子さんと桃子さんが年賀状作成について語った『婦人公論』2017年7月25日号の記事を掲載します。
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娘の響子さんによると、佐藤愛子さんが小説の次に大切にしているという孫との《コスプレ年賀状》。生後1歳から20年間愛子さんと登場した孫と、撮影・演出を担当した娘に、その制作秘話を聞いてみると──(撮影=大河内禎)
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娘の響子さんによると、佐藤愛子さんが小説の次に大切にしているという孫との《コスプレ年賀状》。生後1歳から20年間愛子さんと登場した孫と、撮影・演出を担当した娘に、その制作秘話を聞いてみると──(撮影=大河内禎)
企画もヘアメイクも3人で
桃子 振り返ると、20年も続いたんだね。大学2年生までこんなことやってたんだと思うと……。
響子 「孫が生まれたら年賀状に載せよう」って、おばあちゃんと話してたのよ。
桃子 大学生のときに年賀状をSNSにアップしたら、当時付き合っていた人から、「あれはやめてほしい」って言われて。「あ、うちってちょっとおかしいのかも」と思った。
響子 でもおばあちゃんは、「そんなことを言う奴はつまらん」って、一蹴してたね。「おもしろい」ということに、ものすごく価値を置く人だから。
桃子 まじめにふざけないと、おばあちゃん怒るもんね。