おのずと詳しくなっていった歴史
時を経て、宝塚を退団して10年、この夏上杉謙信の武勇と遺徳を称え行われている「謙信公祭」というお祭りで上杉謙信をさせていただくことになりました。
前回は甲冑の話を書きましたが、それはそれは素晴らしい甲冑、兜、刀、どれもワクワクするものばかりでした。
そして最後に広げられた上杉謙信の陣幕。
なんて素敵なんでしょう。
陣幕を見ただけで鳥肌が立ちました。
家紋は「上杉笹」。
笹に雀の文様です。
上部の2本線は、引両です。
上杉謙信は足利家の後ろ盾によって越後国主の地位を確立しています。
足利家の引両を与えられたのかもしれません。
今までに2度上杉謙信を演じ、おのずと詳しくなっていった歴史。
四つ菱の家紋も、真っ赤な甲冑も、すぐに宿敵武田信玄のものだとわかるほどに。