1つ目「問いを立てる力」

1つ目は、「問いを立てる力」です。

「話す力」の授業で、私は、プレゼンや発表で自分の思いを伝えるために、3つの過程を通るとご説明しています。

『話す力で未来をつくる ~プレゼンアドバイザーが伝える 子どもの思考力 判断力 表現力を伸ばすチャレンジ~』(著:竹内明日香/WAVE出版)

その過程とは、「広げる(幅広く「イイタイコト」に関連しそうな情報を収集する)」、「深める(問いを立てる)」、「選ぶ(集めた情報を取捨選択し、相手に伝わりやすくなるように整理し、発信する内容を絞り込む)」の3段階ですが、この3つのプロセスで最も重要なのが「深める」こと。

つまり、漠然とした思いを、「私はどうして**がしたいのか」「**の方がより良いと思うのはなぜか」「そういう時は**こそ大事なのではないか」といった具合に、自分の「イイタイコト」を研ぎ澄ましていく作業です。

この「深める」作業でとても重要になってくるのが、「問いを立てる力」です。

どのように問いを設定するか、その問いの立て方次第で、その後の展開が大きく変わるからです。

現時点でAIは、あふれんばかりの情報の中から、どのような問いを立てるのが良いのかを判断することはできません。