(写真提供:Photo AC)
プレゼンアドバイザーの竹内明日香さんによると、学校の国語のテストや入試問題において、<子どもたち自身の意見>を問う設問が少ない傾向が続いているそう。このような状況のなか竹内さんは、子どもたちの「話す力」を育てるための講演や授業を全国で行っています。そこで今回は、竹内さんの著書『話す力で未来をつくる ~プレゼンアドバイザーが伝える 子どもの思考力 判断力 表現力を伸ばすチャレンジ~』より、家庭でできる子どもの「話す力」を育てるメソッドを一部ご紹介します。

AI時代の「話す力」

最近は、家庭や教育現場にAI(人工知能)が浸透してきました。

AIの急速な発展により、社会構造が大きく変化し、効率的に物事が進められるようになる一方で、「AIに仕事を奪われるのでは?」と不安な気持ちや懸念を抱く方もいらっしゃいます。

いずれにしても、今の子どもたちは、望む、望まないにかかわらず、AIと共存していく時代を生きていかなければなりません。

実は、「話す力」を養うプロセスでは、AIには難しいとされる人間だからこそ持つ力も鍛えていきます。

またもちろん、AIにできることが増えていくからこそ、AIをうまく活用することで「話す力」を磨きやすくなるという側面もあります。

子どもたちにとって、AI時代を生き抜く上でも、「話す力」のトレーニングは、さまざまなメリットがあるのです。

では、「話す力」を養う過程で身につけるどのような力が、AI時代を生き抜く上でも有効なのでしょうか。

ここから具体的に、3つの力をご紹介します。