トップスターのカウントダウン

トップスターは、トップになった時からゴールに向かってカウントダウンが始まります。

自分の決めたゴールに向かって、納得のいくゴールを切るために、限られた時間を全身全霊で走り抜けます。
そして、後に続くものにそのバトンを繋いでいくのもトップスターの役目です。

そのタイミングは人それぞれですが、自分が納得がいく男役像が完成した時、男役の美学の完成時に去るのがトップスターの伝統の去り際とされています。

自分のことよりも組のことを考え、組子のことを考え、月組を引っ張っていった月城さん。
その記事を見たときから、絶対に見届けたいと思っていました。

トップスターの退団公演は、どうしてもいつもとは違う空気が流れます。
寂しさや名残惜しさ。
別れのつらさ、そして新しい時代への期待。
これがあるからこそ、宝塚の歴史が続いています。