(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
「プロレス四天王」の一人として活躍した川田利明さんは現在、東京都・世田谷区のラーメン屋「麺ジャラスK」の店主です。「開業から3年以内に8割が潰れる」ともいわれる厳しいラーメン業界で経営を続け、2024年6月で開店から15年目を迎えました。しかし川田さんは、「ラーメン屋は絶対にやらないほうがいい」と語っていて――。今回は、川田さんの著書『プロレスラー、ラーメン屋経営で地獄を見る』から一部引用、再編集してお届けします。

体も店の経営もますますボロボロになった

2019年9月、単行本(『開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学』ワニブックス)を出版した。

ラーメン屋を経営しているのに、「ラーメン屋は経営しないほうがいい」という内容の変わった本だから反響はあったし、「2ちゃんねる」の元管理人・ひろゆき氏が動画で褒めてくれたとも聞いている。

その動画では、将来はラーメン屋を経営したいという中学3年生からどういう経験を積めばいいかと聞かれ、ひろゆき氏はラーメンの作り方ではなく「経営を勉強しなさい」という返答をしていたらしい。

本当にそのとおり。この指摘はすごく正しい。