腎臓の疲労は全身の疲労
内臓の疲れのなかでも、最も注意が必要なのが「腎臓」です。
腎臓は、胃腸のようにすぐに悲鳴を上げないけれど、とても疲れやすい臓器です。
そして、腎臓の疲労は全身の疲労を呼びます。
みなさんが慢性疲労を蓄積させている裏には、腎臓の劣化があるかもしれません。
腎臓は空豆のような形をしており、背中側の左右に2つあります。
ストレスで胃がキリキリ痛んだり、緊張して心臓がドキドキしたりすれば、いやでもそれら臓器の存在を意識しますが、腎臓は「沈黙の臓器」と言われるくらいおとなしいので、どうしても軽視されがちです。
しかし、腎臓は非常に大事な「解毒」という役割を担っています。
私たちの体には、ただ生きて呼吸をしているだけで老廃物や毒素が溜まります。
それらを体の外に出さなければ、疲れるどころか命を失ってしまいます。
その老廃物や毒素はどうやって体外に出ていくのかといったら、腎臓で濾過(ろか)されて「尿」として排泄(はいせつ)されるのです。