腎臓の疲労は全身の疲労

内臓の疲れのなかでも、最も注意が必要なのが「腎臓」です。

腎臓は、胃腸のようにすぐに悲鳴を上げないけれど、とても疲れやすい臓器です。

『疲れない体をつくる最高の食事術』(著:牧田善二/小学館)

そして、腎臓の疲労は全身の疲労を呼びます。

みなさんが慢性疲労を蓄積させている裏には、腎臓の劣化があるかもしれません

腎臓は空豆のような形をしており、背中側の左右に2つあります。

ストレスで胃がキリキリ痛んだり、緊張して心臓がドキドキしたりすれば、いやでもそれら臓器の存在を意識しますが、腎臓は「沈黙の臓器」と言われるくらいおとなしいので、どうしても軽視されがちです。

しかし、腎臓は非常に大事な「解毒」という役割を担っています。

私たちの体には、ただ生きて呼吸をしているだけで老廃物や毒素が溜まります。

それらを体の外に出さなければ、疲れるどころか命を失ってしまいます

その老廃物や毒素はどうやって体外に出ていくのかといったら、腎臓で濾過(ろか)されて「尿」として排泄(はいせつ)されるのです。