(写真はイメージ。提供◎photoAC)
人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。

筋力を鍛えて老化をストップ

骨折で入院した経験のある人ならご存じと思いますが、筋肉が落ちるのはあっという間なのに、筋肉をつけるのは大変なことです。

また、筋力が落ちてくると、筋肉から生み出される熱が十分に生まれません。そのため、体温の低下だけではなく、免疫力の低下も起こります。

「脚は第二の心臓」といわれることがあります。脚の筋肉は、心臓から送り出された血液を心臓へと戻すポンプのような役目を持っていますから、健康を維持するために脚の筋力は鍛えたいものです。人間の筋肉の70%以上がある下半身を鍛えれば、老化にもストップがかけられるはずです。

といっても、ジム通いやジョギングに励むのも、負担が大きくて長続きしないでしょう。