3月10日に公開された写真。加工が指摘され通信社が配布を撤回。SNSで臆測が広がり妃はがん公表に至った(写真提供◎The Royal Family/UPI/アフロ)

母の日に公開した子どもとの写真に

3月10日は、イギリスの母の日だ。キャサリン妃は3人の子どもに囲まれた写真を公開した。妃は顔色もよく、子どもたちははじけるような笑顔だった。

穏やかに療養に努めているとアピールしたのだが、まもなく写真加工を指摘される。

最初はシャーロット王女の左袖口が一部欠けていることだったが、次から次へと不自然な箇所が挙げられた。イギリスの『デイリー・メール(オンライン)』は、写真に16ヵ所の赤い丸を付けて加工部分を強調し、ロイター通信など数社が配信を取り消した。

キャサリン妃は、正直が一番として「アマチュア写真家がすることを私もしました」と加工を認めて謝罪した。

しかしそれでも騒動は収まらない。写真では妃の薬指に結婚指輪がなかったことから、ウィリアム皇太子の不倫がささやかれ、相手とされる女性の名前と顔写真が出回り、夫妻の別居、離婚まで臆測が進んだ。

また妃が皇太子と買い物に行く写真が出ると、女性は妃の「そっくりさん」だと言われた。そっくりさんは複数いるが、最も似ているとされる女性がテレビに顔を見せて、その時間帯は「仕事をしていました」とアリバイを主張する事態にもなった。