(イラスト:大塚砂織)
2024年上半期(1月~6月)に『婦人公論.jp』で大きな反響を得た記事から、今あらためて読み直したい1本をお届けします。(初公開日:2024年4月22日)

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雑誌やCMの撮影のほか、推し活目的で年に何度も旅に出るというスタイリストの地曳いく子さん。失敗と成功を繰り返した経験をまとめた旅本も刊行するほどです。大人世代がひとり旅を楽しむために最低限必要な準備と心構えを聞きました(構成:島田ゆかり イラスト:大塚砂織)

<前編よりつづく

持ち物は極力少なく

旅の荷物はとにかく最小限に。このポリシーは、スタイリストの仕事で身につきました。海外での撮影ともなると、モデルの衣装をスーツケース3、4個に詰めて持っていかなければなりません。

ですから自分の荷物は少なくせざるをえない。すっかり身軽な旅の習慣がついたのです。「これがないと不便だから」とあれこれ持っていく人もいますが、多少の不便は工夫して楽しみましょう。

まず洋服ですが、私は夏以外の1泊2日の旅には、替えの服は持っていきません。どうしても服を替えたい場合や、ちょっといいレストランに行く予定があるときは、しわになりにくいワンピースを1枚入れておきます。

靴は基本、1足で十分。昔と違って、ワンピースにスニーカーだっておしゃれに見える時代ですからね。

下着は必要ですが、ブラジャーではなく、ブラキャミにして、2日くらい着てしまうことも。ショーツと寝巻き用の薄手のゆるいパンツ(ホテルの浴衣ははだけちゃうから)は、必ず持っていきます。