悔しさが私を強くした
結局のところ、どこにいたって私は人と自分を比べることをやめられないのだ。
それがコンプレックスをさらに膨らませると知っていても、比べることをやめられなかった。そしてまた落ち込む。私はずっとこのループにハマっていた。
でもいま振り返ると、私にはコンプレックスが必要だったんだとわかる。
私はものすごく負けず嫌いだから、自分の弱点が悔しくて、なんとか努力で埋めようとしてきた。
「アジア人はセクシーじゃない」と言われたら、どうすればセクシーに見えるのか、ポージングや表情を磨いた。
「アジア人には黒しか似合わない」と言われたら自分に似合う鮮やかな色の服を探して身につけた。
死に物狂いで自分にしかない長所を探し、それを磨いた。悔しくて悔しくて、その悔しさが私を強くした。
その過程で、私には私にしかない美点があると気づくことができたんだと思う。