30代、40代、年齢とともに小さくなっていくコンプレックス

とはいえ、子どもの頃から抱えてきたコンプレックスはいまもしっかり残っているし、たぶん一生消えることはない。

誰かに指摘されたら瞬間的にカッとして、すぐにファイティングポーズになるだろう。

でも不思議なことに、コンプレックスはしだいに昔ほどの脅威ではなくなってきた。それは積み重ねた自信のおかげだ。

仕事をして、評価されて、なんとかここまでやってくることができたという自信。

それはモデルでなくても、どんな仕事をしていても身につくものだと思う。

外見は何も変わらなかったとしても、仕事や生き方で自信をもつことができればコンプレックスは薄まっていく。

あとは、単純に年齢の問題もあるかもしれない。

私も20代、30代、40代と年齢を重ねるごとに、以前ほどには気にならなくなってきた。

年齢を重ねて図々しくなった? いや、度量が広がったということだ。

だから、いま悩んでいる人もきっと大丈夫。

仕事や恋愛や生き方で自信をつけていけば、コンプレックスは自然と脅威じゃなくなる。

その意味で、年をとるってけっこういいものだと、私は思うのだ。

※本稿は、『冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。

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