カフェインやカプサイシンの効果
(3)その他
・カフェイン
スポーツサプリメントにも見られるが、中枢神経の興奮作用によって脂肪燃焼を助けたり、また利尿作用も見られるので減量に使われることがある。
・カプサイシン
唐辛子の辛味成分であり、動物実験では中枢神経系に作用し副腎髄質からのアドレナリンの分泌と褐色脂肪細胞の活性化によってエネルギー代謝を亢進するとされる。
・カルニチン
スポーツでしばしば使われるサプリメントであり、細胞内のミトコンドリアに長鎖脂肪酸を取り込むときに不可欠な成分。もともと肉類に多く含まれているため、ベジタリアンのアスリートには有効とされる。動物実験では運動との併用により体脂肪が減少することが報告されている。
・ガルシニアエキス(ヒドロキシクエン酸)
東南アジアの柑橘類の果皮に含まれる成分であり、糖質から脂肪を合成する酵素ATPクエン酸リアーゼを阻害する働きが知られている。特に炭水化物をよく摂取する民族には有効とされる。しかし、厚労省の研究により、ラットに高濃度を投与することにより精巣の萎縮が見られたという報告があり、その内容に不安を覚えた男性が使用しなくなって、日本での販売はしぼんだ。
・ギムネマ・シルベスタ
中国、インドなどに分布する常緑つる性植物であり、古くから糖尿病の症状に使われてきた。「糖分の吸収を抑える」とされるが、十分な根拠は得られていない。
・コエンザイムQ10(CoQ10)、α-リポ酸
スポーツサプリメントとしても抗酸化物質としての効果が期待されている。