厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高かったそう。そのようななか、「一般的な傾向はあくまでも<ヒント>であって、誰にとっても正しい<答え>ではない」と語るのは、高齢者医療の現場に長年携わる精神科医・和田秀樹先生です。そこで今回は、和田先生の新著『60歳からの脳と体が若返るワークブック 最高の健康法が見つかる108実験』から、自分に合う健康法を見つけるための実験を一部ご紹介します。
派手めの服を着てみる
若々しい外見を意識することで気持ちが若々しくなり、結果として脳も体も若返るというのは、現代の行動療法や認知科学の世界ではよく知られた考え方です。
たとえば、服にしても、年齢を重ねるごとにモノトーンやベージュなどの地味な色のものばかりを選びがちですが、なんとなく心が重いと感じるとしたら、もしかするとそれが原因なのかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、思い切って派手な服を着てみる、という実験です。
クローゼットの中に、そういう服が見当たらないなら、誰かに借りたり、店で試着してみたりするといいでしょう。