「しっかり休む」が難しい
では、疲れを自分で手放せるようになるとどうなるのかというと、「疲れを早めに終わらせられる」ようになります。
素早く疲れが手放せるようになると、しっかり休めるようになります。
しっかり休む、というのはかくれ繊細さんにとってはかなり難しいことです。いつも頭の中でぐるぐるなにかが起動していて、休まることなく動きつづけているからです。
その頭の中のぐるぐるもろとも起動を止められます。そうすると、穏やかな休息が手に入ります。
穏やかな休息があると、自浄作用でやる気が回復してきます。気力が満ちて前向きになるんですね。
ところが現状はどうなのかというと、かくれ繊細さんは、ご自身がどんなことに疲れてしまうのかに非常に「鈍感」になっています。
それは、「疲れていることに自分が気が付いてしまうと、その疲れに飲み込まれてしまうような気がする」からです。
自分が疲れていることを認めてしまったら終わりだ、と思っているからなんです。だから、疲れていることをなかなか認めようとしないことがあります。
ですが、自分の現状を正確に知らない状態では、正しい対策を立てることもできません。となれば、状況は決してよくはなりません。
だから、かくれ繊細さんは、自分の疲れを「正確に把握できること」がすべての始まりとなります。
「自分がどれほど疲れていたのか」がわかると、素早く現実的な疲れを手放すことができます。するとしっかり休めるようになります。