(写真提供:Photo AC)
アメリカの心理学博士エレイン・N・アーロンが提唱した、生まれつき敏感で周りの刺激を受けやすい性質を持つ人を指す「HSP(Highly Sensitive Person)」という言葉が近年話題です。そんななか、心理カウンセラーの時田ひさ子先生は「好奇心旺盛なのに傷つきやすいHSP」を指す「HSS(High Sensation Seeking)型HSP」を専門にカウンセリングを行っています。そこで今回は、時田先生の著書『かくれ繊細さんのめんどくさい疲れを手放す本』から、「HSS型HSP=かくれ繊細さん」ならではの特性を一部ご紹介します。

疲れを手放せるようになったら?

かくれ繊細さんはずっと周囲を見回し、観察しつづけながら、自分を活かし、燃やして生きていくための術を探しつづけています。

そのためには、疲れてなんていられないはずなのに、現実の自分は途方もなく疲れていて、そのことにもがっかりしてしまいます。

だから、「もしこの疲れがとれるようになったなら、どうなるんだろう?」ということをお知りになりたいのではないでしょうか。

その疲れを手放せるようになっても、疲れなくなるわけではありません。

残念ながら、HSPというもともともっている特性は捨てることができないため、「疲れに気が付かない人になる」わけではないのです。

また、年をとったら図太くなる、と聞いたことがある方もいるかもしれませんが、察する力や、無意識に洞察してしまったりする力がなくなるわけではないので、かくれ繊細さんは年をとってもそれほど図太くはなりません。