予防と対策

自身の疲れを理解することでしっかり休めるようになると今度は、「自分の疲れやすさを無視する」のではなく、わかった上で、予防と対策を施せます。

すると、対策していない時に比べて疲れる頻度が減ります。

(写真提供:Photo AC)

そうなれば、「なにかをやってみたいけれど、疲れそうだからどうしよう」と迷う場面が訪れた時、無理やり頑張るのではなく、疲れることに対策をした上で取り組めるようになるんですね。

たとえば、休みの日に誰かと会うのは、楽しみな反面、疲れそうだなと思っているとします。

「疲れそうだ」と思うのは、疲れ対策をしていないせいかもしれないんです。もしかしたら「時間が長くなりそうだ」と脳内予測してしまって疲れているかもしれません。

そんな時は、「2時間までなら楽しく過ごせる」と思うのであれば、最初に「2時間しか時間がないけれど、それでも会いたいのでいいでしょうか?」と伝えておけば、疲れ対策をした上で人と会う楽しみを謳歌できるというものです。

このように、疲れるということを前提にして工夫し始めると、これまで途中でやめてきたようなことがつづけられる可能性が高まります。