試してほしいこと
ここで、ぜひ試してほしいことがあります。
どこでもかまいません、晴れた日にひとりで道を歩いていただきたいのです。
その道は、できるだけ「なんでもない道」を選んでください。
「初めて歩く道」ではありません。「両側に好きなお店が立ち並ぶ、好奇心を刺激するような道」でもありません。
特に目新しさがあるわけでもない、通い慣れた道。
そこを歩くことで、充実感に満たされるでしょうか。
わたしは、なんでもない道を歩いていて、充実感に満たされることがよくあります。
それは「わたしの精神状態が、場のにぎわいや新規性などにまったく依存をしていないことの表れだ」と解釈しています。
「なんでもないところで、なんにも起こらなくても、そこにただ在ることで満ち足りている」
もっと言うと「幸せを感じている」。
こんな境地の人間が「幸せ」であることは、おそらく確かでしょう。